さらに亮介は続けた。
「オレはそいつ殴ったせいでバスケ部を辞めた。仲間にはボロクソ言われたんや。」
亮介は感情的になった。
「でももし同じ状況やったらあいつらは殴らんかったんか?少なくともオレには我慢出来んかった。」
亮介が話終えると翔人が口を開いた。
「君の気持ちは分かるよ」「同情しとるんか?」
亮介に構わず翔人は続けた「僕は事故で父さんを亡くした。事故を起こした人を殴った。悲しかったけど僕にはバスケがあった。僕はバスケに救われたんだ。」「お、お前・・」
亮介と大和は黙ってしまった。
「だから、僕は君とバスケがしたい。君が必要なんだ!」翔人の言葉に亮介は少し考えていた。すると大和も頼むように言った。
「オレからも頼む。オレもお前が必要だ。」
二人の言葉に亮介は顔を上げて言った。
「しゃーないな。お前の夢叶えたるわ。」
亮介は翔人と握手を交わした。西条に新たな力が加わりチームとしての一歩を踏み出していた・・・