今日もまた、同じ空気が流れてる。何年たっても変わらない夜空を僕は同じ時間、同じ場所で見上げてる。
『じゃあまた来週な』
何気ない言葉。頭から離れない笑顔。そして…
最後の後ろ姿……
お前はどんな顔してた?
僕はどんな顔してた?
…変わらないモノがある。春-夏-秋-冬
四季は相変わらず止まることなく動きつづける。春は桜が河川をピンク色に染め、夏は夜空に僕らを照らす花火が舞い上がり、秋には紅葉が山を彩り、冬には雪が白い世界へ僕らを導く。
変わったのは僕らのなかにあるモノだけだった。気付かないうちに、少しずつゆっくりと……
『変わらないよ?』
今の僕には真っ直ぐすぎる言葉だった。