trust〜信頼〜

 2008-10-15投稿
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何故私達は出会ってしまったのだろうか…それは、偶然なのか必然なのか…誰にも分からない…。

私は真冬の深夜の雨の中、傘もささずに、座っていた。何もせず、ただ座っていただけだ。その時、ある男が傘を差し出し、「大丈夫か?」と言ってきた。私は「別に…」と答えた。
「お前家は?」
「無い…」
「は?」
と言ってきたが私は返さず、彼はこう続けた。
「じゃあ俺ん家くるか?」
私は彼を見た。
「俺ん家、仲間が住んでんだけど、みんないい奴だから平気だぞ?」
「仲間…?」
「ぁあ、仲間だ。それに、お前みたいな奴ほっとけねーしな」彼は笑って言った。だが私は、「…いい」
と、断った。
「じゃあお前これからどーすんの?」
「分からない…」
「ふーん」
と言いながら、私の腕を掴んで歩きだした。
「何だ?」
と聞くと、彼は
「俺ん家行ぞ。やっぱりお前みたいな奴ほっとけねーし」
私はそれには返さず、そのまま歩いた。10分ほどして、ある家の前に着いた。
「とーちゃーく!ここが俺ん家♪」
彼が言うと、私は顔を上げ、その家を見た。
「寒いし、早く中に入ろうぜ」彼はまた私の腕を引っ張り、その家の中に連れて行った。家に入るとすぐ、ある女の人が目に付いた。
「もー聖遅い!」
私は彼の名前が聖ということを知った。
彼女はそう言ったが続けて
「アレ?その後ろの子誰?」
「街の中で座ってたから、連れてきた」
と言った。私は頭を少し下げた。
「へぇ〜こんな寒い中?」
「ぁあ」
「そっかぁ〜寒かっよね?さ、上がって上がって」
私はある部屋に入った。そこには、テレビを見ている人達がいた。女の人と男の人3人座っていた。



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