私とトモは仕事上の良き理解者となっていった…。
仕事が終わった後も休憩室でいつまでも…
いつまでも話をした…。
話す内容はくだらない噂話や店長の文句。
お互いの恋愛観など
さまざまだった…。
トモと話をしていると疲れも吹っ飛んでしまうぐらい元気になれた。
トモの笑顔は太陽みたいで…
トモの声は元気になる薬で…
いつまでも…
いつまでもこんなふうな関係が続けばいいのに………
そんな楽しい日々は長くは続かなかった…
『大村さん、私好きな人ができたんです。』
フロアーでバイトしていた高校生のリナにいきなり言われた。
『そうなんだ。えっ!誰』
私はなんとなく聞いてしまった…。
聞かなければ良かった…。悲しい結末が待っていたとは
この時の私には気がつかなかった…。
『瀬山さんです。大村さん仲良いですよね。
私も仲良くなりたいんですよ。』
『えっ!瀬山…
うーん。仲良しかなぁ』
『協力してくださいね。』
私は断れなかった…。
断ってしまえばよかったのに…
私も好きだって言えたらどんなに楽だったたろう…。
それからはリナもよく話しに加わった。