いつもより少しだけ長く続いたキス――
キスが終わっても――
あたし達は、しばらく見つめ合っていた――
『あはっっ。』
『何がおかしい?!』
『だって聖人が‥‥‥。』
『俺が何?!』
ぷぷぷっっ‥‥‥。
聖人ってば目が真剣っっ。
『ううん‥‥。何でもないっっ。』
『なっ‥‥何でだよっっ。言えよっっ。』
『何でもないよぉっっ。』
じぃ〜〜〜っっ。
見つめ合ったままのあたし達。
『おっ‥俺が‥‥はっ‥初めてだって言ったから?!/////』
じぃ〜〜〜っっ。
ますます真剣な目の聖人。
『そ‥そうじゃないよっっ。』
だって――
『じ‥じゃあ何だよっっ!!』
あなたの――
『う‥嬉しかったからっっ。』
その真っ直ぐで――
『何がだよ?!』
本当は純粋なトコロが――
『大好きだからっっ!!』
ギュッッ☆
『‥‥って☆奈央っっ???』
あたしから聖人に抱きついてしまった。
『でっ‥でもっ‥‥あたしは‥‥あたしは‥‥‥あ‥‥‥あたしはっっ‥‥‥‥。』
『‥‥‥‥!!!』
もう‥‥全てを吐き出してしまいたいっっ!!
『初めてじゃ‥‥ないしっっ。』
あたしの心の奥底から――