ぐっちはぎこちない私達を気使い、大堀に私を送れなんて言ったんだろうけど…非常にきまづく…店をでてからお互い一言も話していない。どうなるのか…
私は居たたまれなくなって「ありがとう、もうここでいいよ」
そう切り出した。
すると大堀は
「本当にいいのか?」
「…うん」
本当はあと5分はある。
でもあと5分耐える自信が私にはなかった。
大堀は何か言いたげだったが少し黙ってから
「…そうか、じゃぁな」
と告げた。私はとっさに
「同じ中学だったよね?」
なんでそんなことを言ったかはわからない。尚も…
「私のこと覚えてる?」
大堀は何も答えてくれない「中2で同じクラスだったんだけどな…」
私の心は泣きそうだった。「覚えてるよ」
「えっ…」
一瞬だった。大堀がつぶやいた。
「じゃぁな…」
そう行って反対方向に歩いていった。
覚えてる…なら、なんですぐ反応してくれないのよ。「ばか…」
私は急いで家に帰った。
次の日も彼はバイトにきていた。挨拶はしても相変わらず目を合わせてはくれない。
「私がフラれたのに…」
私がつぶやくとぐっちが
「なんかいった?」
危ない。仕事モードに入らないと!
ぐっちにはなんでも話してきたけど言えない。