「うおっ、ヒロト〜。まだそんなもん持ってんのかよ!早くしまってきなって。金の山分けすんだから。」
まずは、威嚇射撃
パァンッ
「っっわ!」
「なにっ?」」
みんないっせいにのけぞった。なにが起こったの!?という顔だ。
「ふ、ふざてんのかヒロト!人目にはつかない場所とはいえ、発砲はまずいって!」
俺は、みんなに言う。
「この金は全部、俺がもらう。」
銃を天井に向けたまま、俺は宣言した。
「な、なに言ってんだよ・・・・!?本気か・・?」
「これが冗談に見えるか。」
パンッ
「いっっ!!!」
そいつの足に一発ぶちこむ。
「ヒロっ・・トっ・・!」おもしろいくらい、一瞬でそいつの顔は、憎しみの表情へと変わった。
周りの空気が鋭く、冷たくなった。コンクリでできた壁や天井が、異様に気持ち悪く感じるくらいに。
「てめえ、・・・・クソヤローがあああ!!」
一人がこぶしを振り上げ向かってくる。怖い形相をして。
パァンッ
額に、わりと小さな赤い穴が空いた。
「きゃあああっ」
目の前の男は人形のように倒れた。
仲間にいる女の一人が涙をボロボロ流した。