翌日、翔人は亮介と共に体育館へと向かった。大和がみんなを集めて紹介する。「新しい部員が入ったから、みんなよろしくな。」
「大神亮介です。リョウでええですわ。」
亮介の明るい性格にみんなはすぐ親しんだが、拓海は言った。
「お前、実力は確かなんだろうな?」
「信用してないんか?」
拓海は続けた。
「オレと戦え。それで見極めてやる!!」
亮介はうなずき、拓海との1ON1が始まった。
「ほな、行くで・・」
亮介は構えた拓海を簡単に抜き去る。
「こいつ、速い!!」
拓海は負けじとブロックに飛んだ。
「おっ、ブロックか!?」大和がそう言うと、亮介は空中でフェイントを入れ、ブロックをかわしシュートを決めた。
「ダブルクラッチか・・実力はあるみたいだな。」
「そりゃどーも。」
亮介は拓海と軽く握手した。すると、それを見ていた女子バスケのキャプテンの白石が大和に言った。
「大和。ちょっと試合してくんない?」
それが原因か男子全員が
「何――――!?」
と叫んだ。少しだけ波乱になりそうな雰囲気になっていた。