『エレガント』にはいって夏子いつもの指定席があいていない為隅の窓際の席についた。
夏子は『エレガント』の常連客だ。週に一仕事が休みの時は必ずエレガントへお茶を飲みにいく。
いつも夏子『RELAXセット』を注文してる。コーヒーを飲み放題お代わり自由+好きなケーキをひとつ選んで値段は300円で大変安い。
パートだけでやりくりしている夏子にとってはとてもありがたい格安な値段である。
『これくらいの値段なら週に一回は智明に会える』
夏子は思った。
夏子は週に一回多いときは二回ほど『エレガント』へ足を運ぶようになった。
ようやく智明からは顔を覚えてもらえるようになって下の名前まで呼んで貰えるほど親しくなった。
夏子は心底嬉しかった。
次第に夏子が智明に対する感情は親しい喫茶店のオーナーからひとりの青年にたいする恋心に変わっていった。
30歳近く年下の男に恋をするなんてなんて馬鹿馬鹿しいのにも程がある…そんなわけがない、夢をみるのも大概にしろと自分に言いきかせた。
そう思ってきたのだがやはりエレガントに来て智明の顔をみれば断固と自分の感情に逆らってた事はすっかり忘れていた。
次第に智明が好きだと認めざるおえない所まで感情が達していた。