空「くう」

エヌ  2008-10-16投稿
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2年前の今頃だったっけ。
好きな人が、完璧に私の前から消えたのは。

元々、ゴーストみたいで。実際に実在するのか?私の妄想なのか?と疑いをもってしまう程、希薄な関係。

私の前から消えたのではなく、元々、私の前には存在しなかった。

だから、消えた事を歎く必要は無いのに。それなのに、今くらいの時期はダメだな。

思い出す。

思い出す。

思い出す。

虚しい関係。
思い出しても、なにも楽しい事はない。思い出せば思い出す程、どんなに空虚だったか。

どれだけ私は、みじめな女か。


あの人は、私を愛さなかった。私はあの人を愛した。


見事に、2年前の今頃、あの人は私の前から消え去った。

あっけなく。

元々、私の前に存在しなかったように、居なくなった。


元々、居ない存在なのだから、もう、泣かなくていい。泣いたって、無駄なんだから。

失って、悲しむ程の関係では、ないのだからね。


引き裂かれそうな、自分の心ならば、引き裂かれ、それぞれに生きればいい。

一方が、彼を探すなら、探せばいい。もう一方が、あんな虚しい関係を笑い、他にいけるのなら、行けばいい。


それが出来るのなら。



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