炎が覆い尽くす戦場で漆黒のストライカー『ダークフィアー』は満身創痍のストライカー『ディア=パノス』にとどめをさすべくダブルチェーンソーを振り下ろした。
しかし、二体の間に割ってはいる者がいた。
「貴様に峰崎龍雅をやらせはしない…。倒したくばこのゼーレ・マクシミリアンと武双龍焔獄を撃ち破るんだな?」
紫と白の塗装が施されたストライカー『武双龍焔獄』はディア=パノスを抱え、背に納められた翼を展開し空高く舞い上がった。
すぐにダークフィアーも追撃を開始した。
ガイラー「き…貴様は確かに俺の手で」
マクシミリアン「俺は…死んだ筈だった…」
武双龍焔獄は双頭の片方からダークフィアー目掛け光弾を発射した。
ダークフィアーはそれを難無く回避するとそのまま武双龍焔獄に対し、ダブルチェーンソーで切り掛かった。
ガイラー「そのようなもの!!!ならばもう一度死ねぇ!!」
武双龍焔獄は右に後退しながら回避しそのまま前方向へ逃げ出した。
ガイラー「ここで峰崎龍雅を逃がすわけにはいかん!!」
マクシミリアン「愚かな…。己の背面の警戒を怠るとは…」
ガイラー「何の事だ!?…まさか?!」
ダークフィアーが後ろを振り向いた瞬間、先程放たれた光弾が右肩を直撃した。
ガイラー「グアア!!まさかさっきの攻撃が!!」
ダークフィアーは推力を失い、地上へ墜ちていった。