緑が広がる広大な大地。
男は不思議そうにそいつの話を聞いている。
「やっぱ地獄に行く奴って悪いことしてた奴だよな。」
男「うん。」
「んで、地獄には鬼がいたりしてさ、手をもぎ取られたり腹を引き裂かれたりして行き場のない苦しみを味わっていくのかな。」
男「そりゃあね、地獄だし。」
「まあ、そーだとしてもとりあえずはよかったな。」
男「?」
「だってうちらはこうして晴れて天国にこれたわけだし、地獄に行った人間がどうなろうと知ったこっちゃないしな。
実は俺生きてるときは善い行いとかほとんどしなかった、、というより悪行三昧。喧嘩、盗み、暴行、はたまた人殺し、、その手のニュアンスのものは殆どやった。
でもこうして天国にいれるのはやっぱ神のお陰だよ。
死刑執行直前に今までの悪行をすべてちゃんと懺悔したからな。」
男「地獄だよ、ここ。」