リナがとうとう無断でバイトを休んだ…。
『ねぇトモ。なんでリナは休んだの?連絡ないよ。』
『んー…、いろいろあるんじゃないですか?
オレもよく知らないっすよ。』
白々しい言い方だった。
何かを隠しているようだった…。
『トモ。2年になれた?』
春が来てトモは大学2年になった。
『ギリギリっすよ。』
仕事は前よりもキツくなっていた…。
バイトの人達にもバイト以上の働きが必要になっていった。
トモもそれに答えるように大学のない日、早く終わる日、遅く始まる日。
時間の許す限りバイトに来てくれていた。
4月の終わりだった。
ディナータイムにバイトに入っているトモが来ない。
私は必死に連絡をした…。
繋がらない………。
トモ…。なんで?
どうしたの?
それから2時間後ぐらい経ってトモから連絡があった
『すいません。大学でちょっとあって…。
今日は行けないです。』
『トモ、明日は朝からバイト入ってんの知ってる?』
『…………。えっ!
あっはい。知ってますよ』
『じゃぁ明日ね。』
…じゃぁ明日ね。
これがトモと話した最後の言葉になってしまった。