初恋-迷路の入り口-

なお  2008-10-19投稿
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離れていて辛いなんて口にしたことはない。
口にすればあなたがきっと悲しむから。
だけどあのゴメンは…私の張り裂けそうな気持ちに気付いていたんだよね?

彼が帰る日、空港に見送りに行った。
だけどいつもみたいな会話はなく…お互い言葉を探していた。
搭乗口にいく時間、彼は
「気持ちは変わらない。任せるよ」
と言った。私は何も言えなかった。

彼がいなくなってしばらくして我にかえった。
私だって気持ちは変わらない。だけど彼の気持ちは進路の気持ちもなんだよね。
私はまた暗い迷路の入り口に一人で立っていた。

九月になり、学校が始まった。久しぶりの再会にみんなテンションが高い。

私は目の前がクラクラして意識が遠退いた。
始業式だったのに貧血で倒れたのだ。
目が覚めると保健室で誰もいない様子だった。
「ついてない…」
倒れてから今までの記憶がない。誰が運んでくれたんだろう。
ガラッ 誰か入ってきた。
私はとっさに布団をかけ寝たふりをした。
カーテンをあけ、誰か入ってきた。
誰なんだろう…
私の心臓は高鳴る。
「バカ」
亮太?似ている気がした。
するといきなりキスされた。亮太の唇を感じる。
一体なぜ…



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