伝説を紡ぐ島 クラーン
中心には大きな時計塔があり、その時計塔を囲むように3つの町が存在する。
北にある町 クラス
東にある町 ラーナ
西にある町 イーン
どの町もクラーンから二文字を取って名を付けられた町だ。
この3つの町のうち、リリーラとレンデルが住んでいるのは北に位置するクラスだと言う。
仕方ないので一度クラスを訪れ、三種の神器の伝説を調べることにした。
「雪、船酔い大丈夫なのか?」
ランスォールが雪に声を掛けると雪はすっかり元気になったように答えた。
「はい、お陰さまで大分良くなりました。」
また気分が悪くなったらいつでも言うように言い、それからしばらくはまた会話は途切れた。
どれくらい歩いたのだろうか。
もう大分来たと思うが未だクラスには着かない。
「なぁ、レンデル、リリーラ。クラスまであとどれくらいだ?」
「あーあと3日くらいじゃないか?」
「「「「3日!?!」」」」
「嘘だ。
あともうちょいで……ってアイタッ!!」
殴られた。
「嘘つくならもっとマシな嘘つきやがれ。」
「よし、これからはそうしよう。…アイタッ!!
今度は何だよ!」
また殴られた。
まぁ、これだけふざけられれば確かに殴りたくもなるだろう。
因みに、その後クラスに着いたのはまもなくのことだった。