会うべく人は会うべく時に会うのよ…。
会うべく時、もう終わった?気付かなかったのかな。
2000年春、29歳の私。30歳を目前にして人生初の試みをする。
ツーショットチャット…キャラじゃないしカッコ悪い、30歳目前の微妙なデビュー。
もし、ついていけなかったらやめよう。
携帯で『ツーショットチャット』検索すると何か…めちゃくちゃヒットしたんですけど…。
適当に入ってみたら、ふーん何か皆さん、一言アピールしてる。
『今からしよっ。』…何をするねーん!
『人妻濡らしておいで』…どこ濡らすねん!
まともな一言…見渡す限りねぇ〜っ!
そんな時、飛び込んできた『眠れぬ夜。同じ人いますか?』
普通と言えばフツーだけど、その時私の奥の部分がドキドキした。
『こんばんわ』…とりあえず発言を押した。
『こんばんわ。』返ってきた。
次は何?何を言えばいいんだろ…何も入れずに発言を押した。
『今はどこですか?』…ええっ!住んでるとこ?何て答えていいかわからない。
『自分の部屋です。』急いで入れた。
『僕は仕事場…でも自分の部屋です。』…自宅が仕事場なんだ。何してる人なんだろ。
『お疲れ様です。』…仕事場だから思わず出たコトバ。
『どうもです。僕は28です。君は?』…てか年下だし。30前が一層カッコ悪く思えた。
『私は22です。』…ハタチは無理だけど7つサバ読むくらい何とか大丈夫だよっ、私!
『そうなんだ。僕は関西なんだけど、コテコテで話していい?』…てか私は四国なんですけど。
『えっ?そうなんですか?私も関西に近い四国に住んでます。』…意外なとこで近かったりしてテンション上がる私。
『四国なんや!よくサーフィンしに高知や徳島行ってるよ』…いきなり関西弁な訳?キャラ変わってるし。
『関西弁聞き慣れてるからホッとします。』実際、私が住んでる町は大阪まで高速バスで2時間かからないし。
『僕はユウキっていいます。宜しく』…ユウキってゴマキの弟しか浮かばないっ。
『私は真紀です。』…真紀ゴメン!名前あんたのしか浮かばなかった。
『真紀ちゃんか…可愛い名前やね』…胸がズキッと痛くなった。
真紀とは高校の頃からの友達で、大学も偶然地元の同じ大学に通った。二人の雰囲気が似てるせいか、事ある毎に私と真紀は比べられた。