初恋-想いが重なる-

なお  2008-10-20投稿
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次の日のホームルームで亮太が話すとみんなは変わった。
始めは亮太をからかっていた子もいたけど亮太の真剣な瞳に黙っていった。
1つになる瞬間を経験した気がした。
それから文化祭までの放課後はみんなで残って準備した。準備は順調に進み、明日はいよいよ文化祭を迎える日になっていた。
実行委員会議も最後だった「明日だな」
会議室から教室までの渡り廊下。
亮太が大切そうに言った。
「うん」
私も横で頷く。

「亮太〜」
二階の窓から理沙が手を振る。亮太も手を振る。

何だか胸がざわついた。
あのキスから理沙の顔がまともに見れない。
亮太はどうしてあんなことしたんだろう。
「亮太…」
「ん?」
私の呼び掛けに振り替える「教室戻ろっか」
「おん」
亮太の顔が夕日でキラキラして見えなかったが笑っていたように思えた。

教室に戻ると中は静かだ。扉を開けるとクラッカーがなる。パァン!
「実行委員お疲れ」
みんなが叫ぶ。嬉しい。
人を信じるって…信じてもらうってこういうことかも知れない。
私の目から涙が自然と出た「明日だろうが本番は」
亮太は照れている。
「ありがとう」
私がそういうと
「遥ってそんなキャラ?」
なんてからかう。



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