Fry High 〜馬とともに〜 #10

ミチ  2008-10-22投稿
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オーストラリアに来てからの1週間はとても長く、そして辛いものがあった。

親友と会えないし、知らない土地、しかも海外
帰国する予定もない不安だらけだった。

学校に行っても最初は英語の勉強ばかりで馬に乗れなかったし、かなり退屈だった。

そしてオーストラリアに来て2週間
僕はやっと英語にもなれてきて少しは周りとコミュニケーションがとれる様になっていた。

馬にもやっと乗れる様になった。
乗馬経験者は少なくほとんどが素人。
僕は正直予想通り馬に乗るのが1番上手かった
天狗と思われてもしょうがないが実際そうだったから仕方がない。

僕はみんなにアドバイスしながら自分も頑張った。

この日から毎日が本当に楽しかった。

自分にとって馬に関わって生活するという事は本当に楽しく自分にピッタリだということをこの時再確認した。

一日のスケジュールは最初に馬房(馬が寝る所)を掃除をして馬のブラッシング、そして1時間ぐらい馬に乗る。
馬は汗をかくので洗う
タオルでしっかり拭いて乾かしてあげたらまた馬房に戻して一旦終了

そのあと英語の勉強、英会話の勉強、馬の勉強をして3時ぐらいから馬房の掃除をして餌をあげて終わり
こんな感じだった

毎日それの繰り返しだった。でも本当に楽しかった。自分の乗馬の実力も上がっていたと思うけど周りの人もどんどん上達していった。

そのうちに乗り方も乗馬乗りではなく馬上に立つ乗り方(競馬の騎手みたいな乗り方)になってきた。

僕は嬉しくなってどんどん鐙(足をかける所)を短くしていった。
普通の乗馬スタイルも楽しかったけど、モンキースタイル(競馬の騎手の乗り方も)はもっと楽しかった。
なぜなら日本で乗馬してた時はお尻を浮かして乗るとめちゃくちゃ怒られてたからだ。

小さい馬場でするキャンター(馬の駆け足)はそれなりに気持ちよかった。
普段乗ってる馬場の横に一周2000メートルぐらいのトラックがありいつしか
「いつトラックで乗れるんやろ?」

という気持ちなっていた

インストラクターにいつトラックに行けるかと聞くと、まだ生徒全体がトラックで乗れるレベルに達してないと言われ、渋々我慢した。

その日からトラックにいく日までは我慢の日々だった。

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