iのない道?

tam  2006-06-14投稿
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信号は点滅の時刻。
あたりは閑散とし、こんな時間の駅の駐輪所になんか誰もいない。
すると…少し離れた場所にバイクが止まった。
…メール受信中。
なおやだ。
みゆはバイクのところへ歩いていった。
最初のあいさつもほどほどに…メールの内容を確認するように会話が進む。

人見知りなのか、なおやはとても無口だ。出会い系サイトなんてするようには見えない好青年だ。そして自分の事を僕という。

どれくらい話しただろう。

辺りが明るくなり始めた頃…なおやの家に誘われたが、断った。
やっぱり……
長時間の話もしょうがなく聞いていたにちがいない。
早く家に…なんて考えていたんだろう。
そんな事毎回お決まり。みゆだってわかっていた。
しかし、無口でミステリアスな彼がとても気になった。


あれから三日間、毎日なおやとのメールが続き今度はみゆの方から誘った。
今日は車。真夜中のドライブ。行く所なんてない…
取りあえず公園まで。
公園の展望台に誘ったけどなおやは行かないと言った。もちろんみゆだって一人でいくわけない。
なんのためにここまで来たのか…
シートを倒し、寝始めるなおや。
みゆにとってなおやは全くの不思議な人だった。
そして一切自分の事を語らない。たまに、今日はよく話すなぁ…なんて思っていると、うそだよ(笑)と言う単語が語尾につく。
狼少年…だけど気になる…



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