「こないだ撮った写真なんだけど…見て」
「ああ、文化祭のやつでしょ?仕事早いねぇ〜」
「これなんだけど…」
「…え?うちらが集合してるやつじゃん。これがどうかした」
「…ほら…ここ。あんたの後ろの…ねぇ、このコ誰よ」
「…え…誰って…」
「ね?知らないでしょ、こんなコ。だって…だってあの時、あたし含めて五人しかいなかったじゃん?なのになんで…」
「ちょっ、落ち着いてよ…声が高い」
「あ、ごめん。昨日から気になっちゃって」
「…どういうこと?」
「こっちが聞きたいよ。こんなにはっきり映ってるんだよ?これって…まさかと思うけど…心霊写真じゃない?」
「何いってんの!」
「だって…ねぇ…どうしよう」
痛いの身体中が痛くて痛くてたまらないの知って欲しいのあたしが
ココにいる こと
「ねえ…」
「…なに?」
「あたしの後ろにいるって…どこにいるの」
「え?」
「…なにかの冗談ならやめてよ。あたしにはなんも見えないけど」
「嘘」
「…あ、あたし、今日ちょっと急いでて…悪いけど先に帰るわ。…じゃ」
「…待ってよ…なんでそんな顔すんの…気味悪いって顔…」
「ちょっと、痛い、離して…」
「ここ!ここに映ってるじゃん!見てよ、ほらぁちゃんと見てよぉ」
「やめて、あんたオカシイよ」
「おかしいのはあんたでしょ?ちゃんと見ろ!ほら映ってるだろ!ここに映ってる」
「誰か、助け…」
きづいてよあたしがここにいることあなたにはわかるでしょ
「…はあ…はあ…あたし…?……どうかしてるの…?」
「助け……ね…がぃ…」
「キヅイてよ、あたしがここにいること」
「……?…なに…ぃって…」
「 」
空白
「まさか教室でさぁ…」
「ね〜、本当今の時代怖いよね!あたしこの教室で授業受けたくないんすけど」
「言えてる〜。お化けでそうじゃん、あいつの」
「ねー。…あれ?なんかあたしの机に入ってる…わ、写真じゃん、あいつらの」
「マジ?見せて〜…本当だ、よくつるんでたもんね、フォーカスに売る?なんつって」
「…あれ…でも…」
「このコ……誰?」
キヅイテヨ
アタシニ
終