レイとの出会い。10代のえり。11

ユキ  2006-06-14投稿
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あたしはびっくりした。
だけどその唇を離そうとはせずに目をつむる。
酒くさかったけど
今までのどの男の唇よりも暖かかった。
次の瞬間。
『……!?あっすまんえり!!』
と言って唇を離した。
あたしはもっと…………。

『あっ…いいよいいょレイ酔ってたからね♪』
レイはほっとした様子で風呂に入ると言ったあたしを見送った。
『ザァァァァー』
シャワーの音を聞きながら
さっきのキスを思い出す。

あたし…。

その夜は眠れなかった。

レイは翌日
何もなかったかのように仕事へ行った。
あたしもできるかぎり何もなかったかのようにバイトへ行く。
《昨日の事忘れちゃったのかなぁ…酔ってたしなぁ…。》
心あらずの状態であたしは客の注文をうけていた。

すると直美さんが入ってきた。
『直美さん!』
『あっえり!』
直美さんは一人できたようだった。
『独身最後のお茶しようと思ってね。』
そういうとカウンターの方に座る。
『ご注文は?』
『あーホット。』

お待たせしました。
なんて照れくさく言う。
『へーなかなかサマになってるじゃん。』
『まぁ才能ですょ(笑)』
『ははっ!そうかい(笑)
あーここなつかしいわぁ…』
『来た事あるんですか?』
『うんまぁね。あたしとレイと京子と…。』
あたしは京子という名前に反応した。
『京子って…?』
チームにそんな名前の人はいなかった。
『んーレイの昔の女だよ。』
ムカシノオンナ………?
『まっもうこの世にはいないけどね…。』
あたしは自分が何を聞いているのかわからなかった。
つまりレイはレズだという事?
だから昨日あたしに…。
もしかしてレイはあたしの事を…。
期待を背負いながらその日の午後は明らかにハイテンションで仕事をこなしているあたしがいた。
だけど段々終わりの時間になるにつれてあたしは緊張していた。
今日あたし自分を抑えれないかも…。

続。

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