* * * * * *
“っはよぉ〜〜♪”
“おはよ〜〜!!”
“あたし4組だったぁ。”
“え〜〜っっ。マジィ?!あたし2組〜〜。”
こちらは――
クラス編成の紙が貼られている掲示板前――
あたしは、聖人と一緒に、その前に立ちはだかる人ゴミの中に立っていた。
『奈央。見た?!けーじ板。』
『待って。あたしチビだから人の頭で見えないよ。聖人見てよ。』
そう――
今日から、あたしも2年生――
そして――
ドキドキのクラス替え――
『おっ‥‥‥!!』
『聖人っっ。見えた?!あ、あたし達‥‥‥同じクラスになれたかな?!』
ドキドキドキドキ――
『う〜〜ん‥‥‥。』
『‥‥‥???』
ドキドキドキドキ――
『ほぅ〜〜‥‥‥。』
『!!!』
ドキドキドキドキ――
『そうかぁ〜〜‥‥‥。』
『‥‥‥‥‥。』
ドキドキドキドキ――
『ふぅ〜〜〜ん‥‥‥。』
『ど、ど‥‥っち?!』
イライライライラ――
『へえ〜〜〜ぇ‥‥‥。』
『はっ‥‥早く言ってっっ!!』
焦らされるあたしの身にもなってよっっ。
聖人の意地悪っっ‥‥‥。
あたし‥‥緊張し過ぎて、
昨夜は寝てないんだから‥‥‥。
『2年、3組‥‥見てみ。』
聖人に言われたとおり、
あたしは、掲示板の2年3組の欄を見た。