予定の時間から30分も過ぎた。
「先生こないね」
順が呟く
「あーこないな」
僕も呟く
すると、外から何かが聞こえてきた。
ウーウーとなる音は救急車のサイレンだ!僕は何か不吉なものを感じた
「父ちゃん、あれ先生じゃないよね…?」
「まさか…父ちゃんちょっと外見てくるよ」
そう言うと、僕は走って玄関に向かいドアを勢い良く開けた!
ドンッ!
「イタッ!!」
ドアの前にはスーツを着た女性が倒れていた。
「あ、すいません。大丈夫ですか??」
「イテテテ、まったく何すんですか!?」
スーツを着た女性は涙目でこっちを見てきた。
ん、スーツ着た女性?
「あっ、先生だー!!やっときたー」
奥から来ていた順がそう叫んだ。
「えっ、順君?じゃここが尾島さんのお宅!?」
なんとも、30分も遅刻して先生はやってきた。