MANMosバーガー店をでた帰り道の時だった。
「あーおいしかった」
由美子はお腹をさすった。
「中年オヤジみたい」と恵理は指さしして笑った。
「今日はカラオケでも行ってぱーっと歌いますか！！！？」
「あっ悪い由美子…私これから寄るところがあるんだわ」
「なんだー付き合い悪いな」由美子は口を尖らせた。
「ごめんごめん！今度埋め合わせするから！」
「そっか、じゃあ明日学校で」
「じゃあね」
恵理は由美子を見送った。
恵理は由美子の姿がみえなくなるのを確認した。
（さて…と行こうかな）
新宿駅に向かいコインロッカーの鍵をあけ大きめの紙袋をとりだした。紙袋のなかには華やかなブルー仕立てのシフォンのワンピースがはいってた。
恵理はその紙袋を抱えたままトイレにいはいり一時間たったところでようやくでてきた。
紙袋にはいっていたワンピースに着替えた恵理は見違えるほど変身していた。
いつもおろしていた髪もアップにしうなじがみえる恵理はとても色気があった。
恵理はさきほど着替えてた普段着を紙袋にいれ再びロッカーに戻した。
ロッカーに鍵をかけタクシーを呼び止めた。
「歌舞伎町まで」
恵理ののったタクシーは歌舞伎町へと向かった。
その光景を偶然目撃した人物がいた。
新開夏子だった。
（歌舞伎町…？）
あんなにめかしこんで夜に歌舞伎町に行くなんておそらく行く先はあれしかない…そう思った。
夏子はホストクラブが頭に浮かんだ。
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