今日はみゆの誕生日。
仕事終わり、みゆの誕生日会をかねて居酒屋へ。
普通なら彼氏が祝ってくれるんだろうけど…
彼氏なんて……
誕生日会もそろそろお開きの時間になったころ…
…メール受信中。なおや。
「今日来ないの？」
『今日みゆ誕生日だったから仕事の人たちと飲み会。もう終わるから〜いつものとこに迎えに来て☆』
…返事はなし。
いつもの駅で待ち合わせ。
「酒クセェ〜」
『しょうがないじゃん。』
無口ななおやは必要以上の事は語らない。
みゆも酔っ払っていたせいか今日は黙ったまま。
…沈黙が続く。
なおやの家につくやいなや、みゆはトイレに駆け込んだ。車の中でずっと黙っていたせいか、やけに酒が回り気分が悪い。こんな時は無理やりにでも全部吐いてしまった方がスッキリする。
部屋にもどり、さっそうとベッドに横になる。
「酔っ払い〜〜」
あれからトイレと部屋を何回か往復しただろう…
気がつくと、なおやは横で爆睡中。
みゆの頭の上にはかわいいリボンで飾られたプレゼントが置いてあった。
…なんでプレゼントなんか…この狼少年の思考回路予測不可能…
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