わずかなカーテンの隙間からこぼれる太陽の日差しで目が覚めた。
となりになおやはいない。
多分学校だろう。
部屋の鍵はいつも開けたままだから適当に帰ればいい。
こんな関係いつまで続くのかな…
なおやはみゆと会う少し前に彼女と別れた。
別れたと言うよりは、自然消滅。大学三年生にもなると、恋愛どころじゃない。
彼女にかまってあげられる時間も限られてくる。
彼女と音信不通になり、そんな時友達から聞いて始めた出会い系サイトでみゆと出会った。
『なおやさ、いつも友達の前でもそうなの?嘘しかいわないよね。変な人』
「普通の人の前では普通よ(笑)」
それってみゆが普通の人じゃないって事!?
こんな感じでなおやとの会話はいつも中途半端…
本音を語ってくれない…
本気で人を好きになった事なんて絶対ないんだろう。
みゆ以外にも…
なんて考えだしたらキリがない…
でもただひとつひっかかるのは誕生日プレゼント。