愛なんて、信じられない。
だってそんなのただの空想じゃない。
つまらない。
なんて、恋愛というのは、こんなにもつまらないものなのだろう。
誰か、私を
サラッテイッテ。
************
「悠里!なぁに食べてんのっ?」
友達の有紗が訪ねる。
「見て分かるでしょ。ポッキー」
あぁ、この子はいちいちめんどくさい。
早い内に縁を切らなきゃな。
「いぃなぁ…。うち、今日お菓子持ってきてないんだよ〜…」
これは、遠回しに「ちょうだい☆」って言ってるな。
そういう一言も、まじでうざったい。
でも、私はそんな素振りも見せずに言った。
「食べる?」
「ホント!?やったぁ☆」
有紗はたった一人の友達。
有紗がいなくなったら私はひとりぼっち。
それが怖いから、私は有紗との関係を切れずにいる。
せめてもの、彼氏がいたなら良かったのに。