「いらっしゃいませ」
「え〜、今日も結花ちゃんを指名しちゃおうかな〜」
「かしこまりました」
「あら〜斉藤さん!来てくれたのね」
そう言いながら出てきたのはクラブmirrorのNo.1ホステス結花。
結花はこのクラブに入ってからわずか3ヶ月にして歌舞伎町で三本指にはいるこのクラブの?1へと上り詰めたホステスである。
ある日、初来店の客が来た。
「この店のNo.1の子を指名したい。」
そう、マネージャーの橋本に言うと、結花が彼に呼ばれた
「ご指名ありがとうございます。」
といい、もてなそうとすると、初めから一本五十万円以上するお酒を注文した。
この客は閣僚で将来の大臣候補でもある田中って男だ
結花はそのとき、この客を手放してはいけない。そう思った
月末の個人個人の売り上げ発表の日になった。
今月も結花は二位のホステスに大差をつけていた
売り上げ発表が終わると結花は橋本に話があるといい、こんなことを言った
「私、これから亀山さんがいるときは彼に付きっきりにするわ。だから彼がいるときに他の客が私を指名してもヘルプの娘たちに任しておいてちょうだい。」
この言葉に橋本は少しとまどった
「しかし、そのようなことをしてしまいますと、他のお客様方から反感を買いませんかね?」
すると結花は
「安いボトルばかり注文して数で埋めようとする客に用はないわ。その辺をうまく処理するのがあなたの仕事でしょ?」
「かしこまりました」 橋本は答えた