養子を決意した絵里だったがもう一度だけ病院に行って聞いてみようと出掛けてみた。
大学病院の婦人科は多くの患者で溢れていた。
待っている間妊婦さんを見ているのが辛い…
逃げ出したい気持ちになってると診察室に呼ばれた！
中に入ると優しそうな女医さんがニコニコしていた。
「どうぞ座って下さい！」
「はい…」
先生は椅子に座った私に優しく話しかけた。
「さて…どうしたのかな？」
絵里は他の病院で診断された病名と赤ちゃんが欲しい事を話した。
先生は
「そっかぁ〜この病気は医学的に妊婦は無理だと言われてます。でもね？あなたがそこまで思っているなら１つだけ方法がある。」
「えっ？」
「確率はかなり低いし難しいし国内の認可が下りてからになるんだけど卵子のドナーからもらって体外受精をするの！」
「卵子のドナー…」
「これは色々大変だし沢山の問題があるけど…」
「先生！お願いします！」
絵里の中に一筋の光が見えてきたような気がした。
続く
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