翔とペットショップ巡りをした。
何件か回って一匹のウサギに一目惚れをした。
その子をうちに連れて帰った。
その帰りに翔は言った。
「なぁ、お前がサイコロの1だとしたら俺は2で川田さんが3で健一さんが4でマイちゃんが5であの人は6だよな」
…何の話?サイコロ?何だ、コイツ…
あたしは固まった(笑)
川田さん、健一さんってのは翔の派閥のツートップ、あたしをかわいがってくれている先輩たちだ。
マイは同期であたしが一番仲がいい子だ。
あの人ってのは、彼の事。
意味がわからなかった。
「何の事?わかるように話してよ(笑)」
「…サイコロを頭に思い浮かべればわかるから。返事は今度でいいから…じゃーなっ」
翔はそう言うと帰って言った。
返事は今度って…何の返事だよ、意味がわかんない(笑)
困ったあたしは彼にその事を話した。
「どーゆー事だと思う?」
彼は黙った…そして、重たい口をやっと開いた。
「…翔がそう言ったんだな?」
「…う、うん。そーだけど…」
翔に言われたサイコロの話を彼にした事があたしの人生の歯車を狂わせて行く事にあたしは、まだ気付いてなかった…