眠れぬ夜は君のせい〜7〜

ユーリ  2008-10-27投稿
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呼び出し音が鳴る。

1回、2回、3回、4回、5回…

切ってしまった。
車のエンジンをかけて走り出す。

その瞬間、電話が鳴った。

慌てて思わず携帯を落っことした。

急いで拾った。


『もしもし』緊張で声が震える。

『ごめんな、今電話くれたのに。』

低めの声、想像してたよりずっと。

『あっ…ううん、何か緊張してしまって。』

『俺も緊張して…さっき電話鳴った時慌てて落としてん。必死なって探したわ。』

『あはははは』

思わず吹き出した。私と同じだ。

『仕事終わったん?』

『あっ、はい。今日は早上がりになって。』

『そうなんや。俺はもうすぐ徳島市内に入るわ。案外近くかな?』

『どっどうかなぁ。』

もし偶然会ったら…いや、いくら狭い徳島でもそれは無いか。


『車何乗ってる言ってたっけ?』

『私はパンダ、紺色ののパンダです。』

『やったよなぁ!やっぱり…バックミラー見て。』

言われた通りバックミラーを見た。

携帯を持って運転している男の人。。。

『えっ?えぇっ?!うそやあーん!!』








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