四日後の放課後。
学活が終わり殆どの生徒が教室を出ていく。
真っ直ぐ家に帰るもの。
どっか寄っていこうぜと友達を誘って教室を出ていくもの。
帰る理由は人それぞれだ。
「…ふぅ」
さて、人も疎らになってきた事だし俺も帰るとするかな。
ゆっくりと椅子から立ち上がる。
因に俺、遼、怜、麻衣の四人は朝は纏まって学校に来ているが大抵帰りは別々だ。
理由は何だかんだで皆午後にはそれぞれ予定があるからだ(麻衣の場合は単純に中等部なので俺達よりも授業が終るのが早く時間が合わない)。
「おっ、じゃあな、慎弥」
クラスメートが声を掛けてきた。
「おう、じゃあな」
そう返し俺は教室を出た。
「ふぁあぁぁ…」
眠いなぁー…。
春眠暁を覚えずって言葉がこの世にあるが、それは秋にも適用される言葉ではないだろうか。
秋眠暁を覚えず。
さほど文字も変わらんことだし。
それに気候的にも春と秋は似通っているんだから別に構わないんじゃないか?
まあ、寒さから暑さへ、暑さから寒さへだから結局相反してるよなー何て。
「…いかんな、何か思考が変になってる」
こういう時はさっさと帰って暫し昼寝をするのが一番だな。
続