眠れぬ夜は君のせい〜9〜

ユーリ  2008-10-29投稿
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帰り道、ユウキと会えなかったズルい自分が嫌で、あてもなく車を走らせていた。

何だろう、すごく寂しい。とても大切なものがなくなった気分。

その時、携帯が鳴る。ユウキからだった。

『もしもし』

ユウキの声を聞いた瞬間に、気持ちが溢れだした。

『やっぱり会いたくて引き返してるねん。』

はっきり答えた。『私も会いたい。』

この人には心真っ直ぐでいたい。

鳴門にある海岸で待ち合わせを約束をした。

年齢を嘘ついた事、名前を偽った事、ユウキの顔を見て、ちゃんと謝りたかった。

海岸に着くとハイエースが停まってた。

私も車を停める。

大きく深呼吸をして車を降りた。


私の運命が大きく変わり始めていた。












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