#1 純愛
初めての男『竜二』
おなじ高校の一つ上の彼。
別な先輩に憧れて入った男子バレーボール部で、ちょっと目立たない人。
でも眼鏡の中に見える目は淋しがり屋の私を暖かく見てくれた。
『入部した時から好きだった』…。予想していたような彼からの告白。
予想していた?
私も惹かれてたんじゃん。
中学の時firstkissは未遂で終わっていたので、なにもかも私は新品。
付き合い始めて、初めての夏休み。
彼は遠方からの寮生だったので、しばらく離れ離れになる。
覚悟はしていた。
『私、本当に初めてなんだよ』外見上、よく経験者に見られる。
『うん。俺も』
身体の中心が『キュン』となる。
あ〜これなんだろ。
よく分からないけど、お母さんの顔が浮かんだ。
初めて同士って上手くいかないって聞いてはいたけど、とりあえず痛い。
発する声は『痛い』のみ!
彼は少し気持ちよさそう?
しばらく会えない彼と一つになりたい。
…!
…!
…!
開通!
私のトンネル開通した。
家に帰ると驚きの一言。
母)あんた、何かあったでしょ。
恐るべし母親の勘。