ジリリリリリリリリリリ…―\r
『んぅ〜…眠いよぉ』
ジリリリリリリリ…―\r
『んぅ〜…グゥ―Z』
30分程前カラ鳴り響いている目覚まし。
早く起きなきゃってわかってるんだけど…
起きられないんだな…
ガラガラッ…―!!
「おぃ涼子ッ!!!てめェ目覚ましうるせーんだよッ!!好い加減起きろや!!」
隣の家に住んでる甲斐が大声で言って来た。
『うるさいなァ〜!!!!朝カラ声大きいのよ!!!!近所迷惑なのよ!!』
自分の貴重な睡眠時間を妨げられたあたしは甲斐にむかって叫んでみた。
「ハァ!!?てめェの目覚ましの方がよっぽど近所迷惑だよ,バーカ(笑)」
はい。甲斐に馬鹿扱いされた寝ボスけなのは高校二年の川嶋涼子です(笑)
昔カラ朝は苦手。
低血圧だし…
今さっき大声で叫んだ男は,幼馴染みの菅原甲斐。甲斐との家の距離,わずか1メートル(笑)
甲斐とあたしの部屋は向かい合わせで,窓を開ければ甲斐の部屋に乗り込める。
「おいッ!!」
甲斐が呼ぶ声がしたので窓を空ける。
ガチャッ…―\r
『な〜に〜??』
あたしは制服のリボンを着けながら適当に答えた。
「あと5分で下に行くからなッ!!1秒でも遅れたら…」
甲斐が手をグーにしたのでヤバイと思ったあたしは,
『分かった分かった!!ちょっと待ってよ!!』
急いでるあたしに,
「まッ頑張って(笑)」
余裕の顔をして部屋から出た。
4分後…―\r
『ぢゃあね!!いってきま〜す!!』
あたしは急いで玄関を出た。