嫌な予感は的中した…
俺達が集まった時にはクラスのみんなは席に座っていた。
全員集まったことを確認して先生が話し始めた。
「戦争が始まった」
教室の空気がいきなり重くなった。
ちらっとアカネを見ると泣きそうになっていた。
アカネ以外にも泣きそうになっている人もいた、「戦争して〜」と、言っていた男子もいきなりなことで唖然としていた。
冷静なのは俺とメイヤだけだった。
先生も辛そうだった。それでも先生はまだ伝えることがあるらしく口を開いた。
「お前達は今日をもって卒業だ…これから軍に入って国を守ってくれ…」
それを聞いて女子2人は泣き出した。アカネはまだ堪えていた。
「それではお前達の配属先が決まっている…」
先生が泣きそうになりながらみんなの名前と配属先を言っていった。
気づくと男子も女子も泣いていた…俺とメイヤは泣かなかった。意外なことにアカネも泣いていなかった。
「明日には配属先から迎えが来るから身支度をしておけ…」
先生は言い終わると足早に教室を出て行った。
俺達は誰も動こうとしなかった。
結局、俺達は学校が終わるまで動かなかった。
学校からの帰り道、自然にいつもの4人になった。