いつもとなんのかわらぬ中学校の休み時間のことだった。
コツ、コツ、コツ
彼は一歩ずつ歩き出した。ある少年の背後でふと足をとめポケットに忍ばせていた長さ15センチくらいの果物ナイフをだし「ブスッ」っと少年の背中を刺した。
休み時間いつもみたいにガヤガヤとしていた教室で後ろから近づく彼の存在にまったく気づかなかったのだ。なんか痛いなぁと振り返った少年は自分の現状を見て
「えっ!?」
と何が起きたのかと現状が把握出来ず唖然としていた。
そんな少年に現状把握させる間もなく彼は少年を殴り出した。
少年はもちろん殴りかえそうとした。しかし背中を刺された少年はすでに血がたくさんでてて殴りかえす力さえ既になかった。
一方的になぐられていたのだ。