この世界に
産まれ落ちたのは
良い事なのか、
悪い事なのか。
なんて、
そんな事解らないけれど。
きっとあそこに立っている
あの先生も、
リビングで自分を忘れた、
あの親兄弟も。
産まれてこなけりゃあ、
良かったのさ。
湖の真ん中の、
夢も欠片もない、
あの恐竜モドキも。
真夜中の三番目のトイレの、
あの女の子とかも。
きっときっと、
産まれて後悔してるだろう。
嘆いた声も届かない。
何時だって
自分も
君も。
独りだ。