ここは昭和、第二次世界大戦戦火のまっただ中。
今年で21になる。
この戦争が始まる前は、高校を卒業し、地元の工場に就職が内定していた。
他国との緊張が高まり、気がついたら毎日の様に日本が空襲を受けていた。
我が大日本帝国はこの戦況下に苛立ちを感じ、ありとあらゆる戦法を考え出した。
他国の真似をしていては勝てない。
七生報国。一人一殺。一億玉砕。
我が国の教育は「負けるな殺せ」
ついにあのプロジェクトが考案され、陛下の承諾が得られた。
まだ私は入隊一年目の偵察機の操縦士。
人一倍目がよく、「月光」と言う夜間偵察機にのって、任務に徹していた。