何年経ってもさ。
どんなに歳をとっても。
あの日々は忘れないし。
一度でいいから、数秒でもいいから、君の苗字になりたかった。
君と出会ったのは15歳。君は17歳。
2人とも 子供だったね。
毎日を その毎日の為に 生きていたね。
先の事は後に考えればいい。
だって 毎日すごい 楽しかったから。
将来の事とか、まともに考えもしなかった。
毎日 一緒にいるのが 当たり前で。
時には お互いを想い過ぎて 喧嘩したりしたね。
当たり前な毎日がすごい 幸せな事。
君は23歳。私は21歳。
なんだかんだ幸せだった。
そんな時。
5年半越しに起こった突然の出来事。
君と私は躓いたね。
それは最初は小さな小枝だった。
その小枝は 日に日に枝を増やし、見る見る 大きな木となり 君と私の間に 立ちはだかった。
最初は小さな小さな小枝だったのに。