誰が為に我は走る。

仲 技  2008-11-01投稿
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全てはあの日から始まった。そう、あの時に私は決心したのだ。彼女の為に走り続けよう、そして、夢を引き継ごうと・・・。
〜1、世界選手権〜
<さぁ、レースは中盤に入ります。世界自転車ロードレース、エリート女子。集団にそろそろ動きがあってもいいころですが・・。> <お互い牽制しあっていて迂闊に前にでていけないのでしょう。ここはとりあえず様子見ということですね。>
レースが始まって二時間が経つ。エネルギー枯渇を防ぐ為に私は背中のポケットの固形食料を口にした。自転車ロードレースはスポーツの中でも世界一過酷と言われ、1日に約200キロ近くを走る。その為にエネルギーの消費が激しくこうした補給が欠かせない。これを怠るとハンガーノックというガス欠症状を起こし走ることができなくなる。
「静奈さん、静奈さん。」メンバーで最年少19歳の荒井優衣が横に付き声をかけてくる。19歳と言えばつい最近は高校生だったのよね・・まだ幼さの残る彼女の顔を見つめた。見つめながら私は思い出していた。そう、10年前のあの時から現在に至るまでを・・。

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