初めての恋…14

ひろ  2006-06-16投稿
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ん、なんかいい匂いがする。

パチっ。
目を覚ます。
「あ、佐藤?」

そういえばお見舞いに来てくれたんだっけ。
「ん〜、もうちょっとで出来るから待ってろ」


そういえば
「あのさ、佐藤。食べれるもん作れるの?」
「…おっまえなぁ、俺がどのくらいファミレスで働いてると思ってんだ。信じろ!!」



…あんた、ホール係だよ。忘れた?

まぁ、いいや、いちいち突っ込むのもめんどいし…


「ほれ、おまたせ」

佐藤がお盆に乗せて持ってきたのは土鍋に入った、おじや(^_^)v

「わぁ、おいしそう
いっただきま〜す」

フーフー。
パクっ。
「んん〜、おいしぃ☆」

佐藤が当然だと言う顔をしながら聞いてくる「おじやとか好きなのか?」

「というか…好きだけど、中身かな?
風邪ひいたりして誰かが作ってくれたりするじゃん?
そういうのが暖かくて好き☆」

佐藤は私をじっと見て…
「白井って、最初、キツイ性格で、近寄り難かく思ったけど、話すと可愛くて真っ直ぐだよな♪」

ゴホっ!!
つまった…
み、水ぅ〜。

ゴクゴク
私は佐藤に差し出された水を一気に飲み干した。

こ、こいつ…
からかってる?
私が佐藤の事を好きなの忘れたわけじゃないでしょ?


「はい、ごちそうさま☆ありがと、おいしかったよ」

「いえいえ、しかし病人とはおもえない速さだな…」
佐藤はまだ食べ終わってない。

「あとは、薬とかどこ?」
「んと、そこの棚に入ってる」

私は佐藤に渡された薬を飲んだ
「はい」佐藤が体温計を手渡す。
そぅいえば計ってなかったっけ。

私はパジャマの中に体温計をいれ……

「あ、ちょっと。あっち向いてて!!」

「あ、そっか。ごめん」

胸とか見えてないよね?
熱計る時って、見えちゃうから…
私は再度、脇の下に体温計を挟む…


ピピピっ。
体温計が鳴る頃には佐藤も食べ終わっていた。
私は体温計を取り出す。
「えっと…」
38.5??
その数字を見た瞬間…
バタっ。
「え!?白井。」

熱あったんだ、私。

佐藤が抱き締めながら私を寝かす。

おでこにヒヤッとしたタオルを乗せてくれた。
気持ちいい…
心配そうに握られる手も…
苦しいのに…
全部が気持ちいい。

(愛さんに確かめる)
嫌。
佐藤が傷付くの嫌、愛さんと付き合って行くのも嫌。どっちも嫌。「愛さんじゃなきゃダメなの?こんなに…苦し…い」
「白井…」



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