私は…。
やっぱり正直。
死にたくなんてなかった。
日々、訓練の中で「死に方用意」を学んで行くうちに、死にたくなかった
ある朝、上官より、ハワイ沖の敵艦隊が、予定よりも早く動きがあり、我が軍も予定アタック日を早めざる得ないと。
通達を受けた。
極秘作戦の為に、私達には外出許可などは一切なく。いつも「桜花」のいる整備室にてしばしの休暇をとっていた。
そんな夜、山本が整備室にきて、貴重な酒をふるまってくれた。
「いよいよだな…」
久しぶりだった。
たわいもない話だったが…なんだか嬉しくて。
最後だと思うと、涙が止まらなかった。
「この戦争が終わって、家に帰ったら…うちのお袋によろしく伝えてくれ。」
そお山本に一言残し、私は整備室を去った。
彼は「しっかりと整備はする。お前は美しく散れ。天皇陛下万歳」
と返した。
いよいよ明日が。
アタック日だ。