学校にもしだいになれ
ピアスの穴のことなんて
とうに忘れた日。
ちょっとおなかが痛くなって
保健室に行った。
「失礼しまーす。」
ガラッと保健室のドアを開けた。
「んぁッ・・・」
声?
かどーかもよくわからない。
「あのー?」
シャッ
とベッドのカーテンから
先生が出てきた。
「なんだぁ?
授業中だろー。」
髪をワシャワシャかきむしりながら
ダルそうに言う。
「あ、すいません。
おなか、痛くて・・・。」
なんでかわからないけれど
申し訳ない気分になって
謝ってしまった。
「あたし帰んねッ!」
ビックリした。
先生の後ろから
急に女の子が飛び出してきたのだ。
やっと状況を把握して。
「すいませんっ失礼しますッ!」慌てて保健室を出ようとした。
が
先生に腕を掴まれた。
「腹いてーんだろ?
休んでけ。」
強く掴まれた気がしたけど、
実際は優しく握られただけだった。
今まで女とイチャついてた手か・・・・。
汚いと思う?
あたしはそうは思わなかった。
むしろ
先生はどんな風に
女を抱くんだろう。
そんなことを考えてしまったよ。