グアム攻撃以降、シャドー本部への空襲はぱったり無くなった。
当然といえば当然であるが、連合軍の航空部隊はほぼ同一基地からである。
しかし、事はそう単純ではなかった・・・
レイジス『陸からの進攻が増えてくるな。』
ラスティー『昨日だけで4回も越境が確認された。』
陸上戦力からの攻撃はほとんど無かったシャドーにとって、これは致命的であった。
陣『シャドー本部から半径500メートル全域全てを、地雷源とする!』
レイジス『それで防げますか?』
陣『まさか。』
地雷源を埋める作業は1ヶ月にわたったが、軍事境界線付近の警備はさらに厳しいものになり日に日に衝突が増えていった。
陣『軍事境界線付近で衝突しているのはゲリラ部隊だ!』
レイジス『しかも、並のゲリラ部隊ではありません。』
陣『毒を持って毒を制すという言葉がある。』
レイジス『・・・?』
陣『日本のことわざだ(笑)』
レイジス『どうすれと?』
陣『リノを使う。』
総司令部の者は全員息を飲んだ。
陣『レイジス、一緒に来い。』
二人は地下へと向かった。