目の前で過ぎ去っていく人影も
実際起こっている多勢な暴力も
このわずかに残る痛みも全て
雑草が囁く吹き抜ける音を聴くと何もかもが無くなった気がした
ねぇ、
あんたの痛みって誰にも言えない事?
言っても意味がないものなの?
それって本当に?
問い掛けてくる人間の本当は
結局自分を判ってもらいたくて仕方がないんだ
それを知ってゆく程
あんたはうんざりしたんだろう
嫌な部分が目について離れなかった"そうは絶対ならない"
だから
あんたを責めてるんじゃないよ
それでいいんだと僕が答えたのは
あんたがそうだと思っていたから
何度だって言うよ
あんたがこうだと意志を持って選んだ答えなら
例えそれが間違っていたとしても
その行動は全て間違っていないと約束しよう