そのウルフの喉のところには、クナイが刺さっていた。クリスは、クナイが投げられたほうを見た。そこには、木の上に立っている少女を見つけた。
「忍者・・・なのか?」
クリスがそう呟いた直後少女は、木の上立ち去っていた。クリスがそれを見ているとローブの男がおもむろに口を開いた。
「なるほど。あの組織も動いているようだな。流石は、時の神子と言ったところか・・・」
そう言うと男は、魔法陣を発動させた。
「逃げる気か!」
「今は、お前の能力を調べるだけだからな。今夜を楽しみにしていろ」
男は、そう言うと転移魔法でその場から居なくなっていた。
「どうゆうことだ・・・・」
クリスは、さっきの男の言葉がひっかかってならなかった。
今夜……何かが起きる。クリスは、そう思って止まなかった。
「………そういえばあの女の子の服どこかで見たような?気のせいか?」
クリスは、そう思いつつ家へと帰っていった。
??? ????
部屋の中には、ヘビなのどの標本がところ狭しと並んでいた。
「ご苦労様。どうでしたか?彼の様子は?」
暗闇の中で透き通るような声が響いた。その声に反応してもう一つの声がした。
「今は、彼一人でも大丈夫でしょう。でもこれからは、無理でしょうけどね」
「そうですか・・・わかりました。貴方は、引き続き、あの子の事をお願いします」
「わかりました。神子様」
そう言うと一人は、部屋から出ていた。
一人になったもう一人は、一枚の写真を見ていた
「………成瀬サクヤそしてアリエス。今こそ貴方達の力が試される時です」
そう言うとその人は、部屋の奥へと消えていった
……………
………
…
夕方 1年3組教室
「よし!掃除終わりっと」
『お疲れ様、サクヤ。さっ、早く帰りましょう』
掃除を終えたサクヤ達は、教室を出た。
「じゃあね!成瀬さん」
「また明日ね!」
クラスメイトの子達にサクヤは、手を降って答えた。友達と別れた後、アリエスが話しかけて来た
『サクヤ。今日は、寄り道しないで帰ろ』
「えっ?なんで?」
『いいから』
「う、うん。わかった」
サクヤは、不思議に思ったが今日は、帰ることにした。その時、前から男が歩いて来た。