キーンコーンカーンコーン…
1限目。…数学ぅ!?
うわぁーやだぁ…。
あたしの思ってる事は
皆も同じようで。
「かったりぃ〜上原せんせー!俺早退するカラ〜」
「ちょっ…!隼人!」
「あ゙?んだよ」
「上原先生?も初めてなんだからさ、一日くらいいてよ!!」
あたしは隼人の服の裾を引っ張りこそっと言った。
「朝倉!!」
上原先生?の声。
「別にいいんだよ。授業がかったるいなら早退すればいい」
「はぁッ!?何それ!上原先生バカなんじゃないの!?」
あたしはムカついて
教師相手に怒鳴ってしまった。
「君たちは、数学より何の授業が好き?」
「あたしは…世界史かな」「私も世界史です」
「俺も〜!!」
「僕もです」
皆が次々に口に出した。すると先生はあたしにも聞いた。
「朝倉は?」
「は?………世界史の方が好き」
上原先生はそれだけ聞くと、笑みを浮かべた。
「…よしっ!!これから世界史の授業をする!!」
「「……はぁ!?」」
「朝倉。世界史の教科書と数学の教科書出して」
「…はぁ」
言われた通りに出した。先生はそれを取ると横に並べた。
「数学の教科書はボロボロだけど、世界史の教科書はキレイなままだろ?つまり、世界史の授業はあんまりしてないって事なんだ」
「へぇ…そういやそうだ」「梨歩!!」
「…何よ!あんた帰ったんじゃないの?」
「…やっぱりいる事にした」
くすっ♪
結構…いいかもね。