ハイドは朝早くリンスに呼び出しを受けていた。
「どうしたんですか隊長」
「お前戦場を見たことあるか?」
「ありませけど…」
「なら見せてやる。」
「はぁ!?」
「この中に入れ」
リンスが人が一人入れるカプセルを指差していた。
「これは?」
「人の意識だけを飛ばして遠くの場所を見る魔具だ。限界はあるがな」
ハイドは驚いて言葉が出なかった。
「これで戦場を見に行くぞ。恋人のことも気になるだろ」
リンスは笑いながらいった。
「なぜそれを…」
「生き延びろは、もう言ったらダメだぞ」
「は、はい」
ハイドは恥ずかしくなり下を向いた。
「準備がいいなら行くぞ。」
「はい!」
カプセルの中はフワフワなベッドのようだった。
カプセルの扉を閉じると魔力が吸われていくのがわかる。
魔力の吸収が終わると、前から無数の光がこっちに向かって飛んでくる。
とても綺麗で落ち着く光だった。
光の先に大きいな穴のようなところがあり、中からは音が聞こえる。
俺は穴の中に入った。
〜これが戦場…綺麗だ。〜
左右から魔法が乱れ飛び、魔法と魔法が当たると花火のように消え綺麗だった。
戦場にアカネとケインがいることも忘れ、魔法に感動していた。