俺はアカネに向かって振り下ろされている剣とアカネの間に入っていたが、今の俺には実体が無いから守れないことはわかっていた。
剣が体をすり抜けていくのをただ見ていることしかできなかった。
〜アカネ…〜
ハイドですら諦めた時、もの凄い熱風が吹き荒れた。
戦場にいた全員が地面に倒れた。ただ一人アカネを除いて…。
熱風の中心にアカネは立っていた。熱風はアカネから出ていた。
アカネはさっきアカネを殺そうとした兵士の頭を鷲掴みにして持ち上げゼロ距離で炎の魔法使いその兵士を炭にした。
それを見た敵兵はアカネに向かって一斉に襲いかかった。
だがアカネは慌てなく背中から炎の翼を出して襲いかかってきた敵兵全員を燃やしつくした。
残りの敵兵も背中に生えた翼を使い一掃ていた。敵を殺してるアカネはずっと高笑いをしていた。
とても恐ろしく美しかった。
翼の生えた姿はまるで天使のように。
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